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CH｢Aさーん！｣
｢あ、チェリンさん
お疲れ様です｣
CH｢お疲れ様ですー！｣
ぴたっと横に立つ彼女
少し距離が近いけどまあ
俺のファンなんだし
無意識にそうなっても仕方ないよね
さりげなく距離を離して
二人で録音室に入り
レコーディングを始めた
CH｢どうですか？｣
｢おっけーです
俺も少し歌おうかな｣
今日俺は入れる予定無かったけど
後で入れるより
今入れて早く終わらせた方が
ユンギと時間を過ごせるし
そう思いながら防音室に入ると
出ていこうとするチェリンさんが
振り返って俺を見た
CH｢Aさんって紳士ですよね〜｣
｢え？｣
CH｢なんて言うか
密室に男性とって、少し怖いですけど
Aさんは何もしないって分かってるから
全く怖くないし、むしろ安心します｣
｢あぁ、そうですか
それなら良かったです｣
何が言いたいかよく分からないけど
そういえばいつ俺
Aさんて呼ばれるようになったっけ
CH｢信頼してるってことですよ〜｣
｢光栄です｣
CH｢礼儀正しい所も好きです！｣
そう言って出ていったチェリンさん
まぁ、俺が日本人だからって
色々ちゃちゃ入れてくる人達よりは
チェリンさんは何倍も良いし
過ごしにくいわけでもないし
ファンとしての好意は
受け取るべきだから
そう答えてるだけなんだけどな
俺も歌を入れて
外の他のスタッフさんに確認してもらって
チェリンさんも拍手をしてるのが見えたから
これでおっけーってことで
俺は防音室から出た
CH｢かっこよかったです！
やっぱりAさんの声って最高です！
耳が溶けちゃいますよ〜｣
｢それってどうなんですか笑｣
まあ気持ちは分かるよ
ユンギが俺の名前を呼ぶと
心臓が脳が、溶けていくような気分になる時があるから
まあそれとは違うだろうけど
｢全部撮り終わりましたね
後は俺が編集して終わりです
本当にお疲れ様でした｣
CH｢お疲れ様でしたー！｣
スタッフの皆さんとも
挨拶を交わしてひと段落
後は家でちゃちゃっとやってしまおう
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
