【嘘言】俺幸せ者だね……？ ページ33
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YG｢で、この依頼受けんの｣
｢んー？うん
受けようかな、今暇だし｣
YG｢ふぅん……｣
机に向かう俺の前にある
ある作曲依頼を後ろから覗き
俺が返事をすると
後ろから俺に体重をかけて
不満そうに去っていくユンギ
あからさまに不機嫌アピールするようになったな……笑
楽曲提供は俺にとって
第二の仕事ってくらいにはやってるから
そろそろ慣れてくれてもいいんだけど
BTSに提供してから
依頼が殺到しているのも事実だし
何がそんなに不満なのかな
YG｢その相手、ちゃんと知ってるわけ｣
リビングに行くと
食事を作り始めているユンギ
俺も手伝おうと
頷きながらユンギの横に立つ
｢俺のファンだって言ってる子でしょ〜？｣
人気女性アイドルグループのメインボーカル
名前はチェリンさん
俺は今回、楽曲提供とコラボを依頼されている
以前からファンだと公表している彼女は
今回のコラボにとても歓喜しているとか
俺にとっては
忙しかったら断る
暇だから断らない
くらいの依頼だから受けたわけだけど
ユンギは多分
相手が俺のファンだから
俺が調子乗ってるとか
思ってんのかなぁ
YG｢お前のファンなのに
受けるんだ、へぇ｣
｢好意には好意で答えないとね｣
YG｢ふぅん……｣
口がへの字になってるよユンギ
｢ファンなんだったらジョングガもナムジュナも変わらないでしょ？｣
YG｢そういうことじゃねぇ……｣
｢ん？｣
YG｢何でもねぇよ｣
飯をさっさと平らげると
ユンギは自分の部屋に戻っていく
｢ユンギ、一緒に寝ないの｣
YG｢寝ない
作業ある｣
｢本当に？｣
ユンギの背中に近づき
肩に顎を乗せて机の上を見る
｢何もないじゃん｣
YG｢これからやんの｣
｢ふ、ほら、寝るよ｣
眠そうなのに
何意地張ってんだか
持ち上げてキスをすれば
いじけた頬は少し染る
｢ユンギと寝たら安眠できるんだから
一緒に寝てくれないと困るんだよ｣
YG｢あっそ……｣
ユンギを抱きしめてベッドに入れば
胸に顔を埋めて
ため息をつくユンギだけど
数分後にはもう熟睡していた
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
