苦しい過去を乗り越えてーREMEMBERー

【一切赤糸】流石の僕でも怒ります ページ5

.






YG｢なぁ、A｣


A｢はーい？｣



秘書にも慣れて時間が経ち


二人の会社で新しい事業を成功させたある日の



お祝いで四人で飲んだ夜の事




ジミナは俺の膝でご就寝


ジニヒョンは床で雑魚寝




その中で


酒に酔いつつ

まだ意識のあるユンギヒョンが



まだ余裕な俺に顔を赤らめながら


ポツポツとつぶやき始めたのが全てのきっかけだった




YG｢ジニヒョンと、
最近、そういうのが、無くて｣


｢あー、はい｣


YG｢それで、困ってる……｣



えぇ、可愛い


ジミナがそんなこと言ったら

俺飛び上がって押し倒す



｢忙しいとかじゃなくて？｣


YG｢確かに新事業で忙しかったけど
それでも最近は、触れることもないし
キスもない……から｣


｢忙しいヒョンに遠慮して
それが延長してるだけでは？｣


YG｢やっぱそうなのか……｣


｢ユンギヒョンから誘えばいいじゃん｣


YG｢出来るわけないだろ｣



まぁそうか


押し倒されてもとぼけて誤魔化しちゃうくらい

ユンギヒョンはシャイだもんな




YG｢はぁ｣




あぁ、相当困ってるな


落ち込んで離れて

ジニヒョンが仕事が出来なくなる未来が見える



それだけは面倒だ




それにユンギヒョンがこんな弱々しいのも見てられない




｢じゃぁ、作戦しますか｣


YG｢作戦？｣


｢嫉妬作戦
ジニヒョンをそういう気にさせればいいんでしょ？｣


YG｢んなの、どうやって……｣


｢俺がユンギヒョンに触りまくる｣


YG｢は？｣


｢そんなベタベタしないよ？
ちょっと嫉妬させるだけだって｣


YG｢……したとして
ジミナは大丈夫なのかよ…｣


｢ジミナは嫉妬しないんで大丈夫
俺に愛されまくってるから｣


YG｢はぁ〜｣


｢まあでも、これを機に少しでもしてくれたら嬉しいなって感じ｣


YG｢俺の為じゃなくて
お前の為みたいになってないか｣


｢その方がユンギヒョンも気が楽なんじゃないの？｣


YG｢……それ、は
そうだけど……｣


｢ふ、俺に利用されてよ、ユンギヒョン｣


YG｢はぁ、お前には負ける……




ありがとう……｣


｢ふふ、いーえ？｣




俺も酔ってたからかな


悪知恵が働いちゃったんだもん

仕方ないんだけど



まさかね




ジミナに初めて怒られることになるとは


思ってもいなかったな







.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す