苦しい過去を乗り越えてーREMEMBERー

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月日は経ち



入院をして、看護師さんたちや


他の妊婦さん達と話をして




ヒョンのお見舞いに喜ぶ日々を過ごしていた俺は





遂に出産を迎えた





その日ヒョンは会社の大事な会議があり



来るのに時間がかかると言われて


少し不安に呑まれながら痛みに耐えていた




〈ユンギさん踏ん張って！！〉


〈そろそろ来るよ！！
落ち着いて！息はいて〜！！〉


「ん"ぅぅ〜っ、はぁっはぁっ」



痛みよりも熱さが増して


よく分からなくなってきて



必然と涙が溢れて




痛い、熱い、熱い、苦しい




と思いながら


息を吐いて唸ってを繰り返してた時




慌てて走る足音がして



少し力が抜けた





A「ユンギっ」




入ってきたヒョンは汗だくで


俺の手を握って微笑んだ



焦っていたはずなのに

すぐに俺を安心させる表情に変わるヒョンは


流石としか言いようがなかった




A「頑張れ、俺がいるよ
二人で宝物に会おう」




そう言って俺が力む度に


それ以上の力で握り返してくれるヒョンに



安心しながら

ゆっくりと息をついて


ぐっと力を入れて


何度も何度も繰り返して




汗だくで涙まみれの俺を


嫌な顔一つせずに

タオルで拭ったり、水を飲ませてくれたヒョンに



安心して、誰よりもそばにいて


安心させてくれたヒョンが



走馬灯のように思い浮かんで





そんなヒョンの事を



この子に沢山伝えたいと強く願った時





？？「ぁ〜〜っ、ぁ"〜〜ぅぁ〜っ」





聞こえてきた可愛い声


脱力して力の入らない体に

産まれたんだと察して



胸がいっぱいになった




赤ちゃんが泣くのは


泣いて呼吸を助ける為だって

ヒョンと学んだけど



その産声が



こんなに安心に繋がるなんて


知らなかった




A「ユンギ……ありがとう
よく頑張ったね」




少し涙目のヒョンが


額を擦り付けて抱きしめてくれるから




俺も涙でいっぱいになってしまう







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