苦しい過去を乗り越えてーREMEMBERー

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JK「もしもし〜ヒョン〜」


「あぁ、ジョングガか……」




自分の家に戻って


ソファに沈んで

頭が真っ白になったままだった




そんな時、スマホが鳴って


相手も確認せずに電話に出ると



ジョングガだった




JK「ジミニヒョンから聞いたよ〜？
今から家行っていい？」


「あぁ……」


JK「待っててね」




ジョングガの声に


深呼吸をしてまたソファに沈んで数時間



鍵が開く音と歩いてくる音


それがテヒョンアかジョングガかなんて

足音でわかる俺は



相当、テヒョンアに染まってたんだな





JK「ヒョン〜？
わぁ、凄い死んでる……」


「ジョングガ……」


JK「テヒョンイヒョンと喧嘩しちゃったんでしょ？」


「喧嘩……なんかな……」


JK「何があったの？」



俺は、ソファに寝転がった俺に


乗っかるように抱きついてくるジョングガに



テヒョンアと交わした会話を伝えた






JK「そんな事が……


ヒョンは、その横田さんとどうなったの？」


「医務室に入った後
確かに好きだとか言われてワイシャツ引っ張られたりした
キスマークも確かに付けられたけど
付けてる間に医務室の先生と何とか薬の準備とかして抑えられたんだ」


JK「ヒョンの口の中が血の味したってやつは？」


「あれは自分で自分の腕噛んだ」



そう言いながら歯型の残る腕を見せる



「理性を保つために、噛んだ」


JK「そっか
テヒョンイヒョンの為に、噛んだんだね」


「あぁ……」




テヒョンアの顔を思い出して


また心が沈む





JK「それをさ、テヒョンイヒョンにちゃんと伝えて、お話しなよ」


「したいんだけどな
さっき言った通り、嫌いだ触るなだって聞いて貰えなくてな」


JK「んー、でもさ
僕その気持ち少しわかるかも」


「え？」


JK「テヒョンイヒョンの過去を考えるとさ
Ωってだけで辛い思いをしてて
そんなある日に運命みたいにヒョンに出会ってさ
そんな幸せな日々が、他の人に取られるって凄く怖いことだよ」



「……」


JK「ヒョンも知ってると思うけど
番が解消されたΩはもう、他の人の番になることも出来ない
ただ絶望を胸に生きるって事だよ
だから、自ら命を絶つ人も多いって聞くよね」


「っ」


JK「ヒョンは生物学的にそうなり得ないけどさ
ΩはΩにしか分からない辛さがあるんだ」





「そう、だな」







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