無償の優しさと愛を【JM】 (ページ48)

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JM「Aくんに、何がわかるの…」

「分からないから、聞いてるんだよ」

JM「知ったふりしてるじゃん
僕がいつ辛いって言った？
僕がいつ抱えてるなんて言った？」

「…」

JM「僕は辛くないし楽しいし
これが普通だし、これが僕なの
文句言わないで、コレクションとして僕の要望を聞いてよ」

「…流石に……俺には君を傷つけることはしたくないよ」

JM「じゃあ出てって」

「ジミンくん…」

JM「ルール違反だよ
僕の事を詮索しないで」

「でも…」

JM「もう呼ばない
Aくんは呼ばない」

布団を被って言うジミンくん

「ジミンく」
JM「もう帰ってよっ」

言葉を遮られ

悲痛な叫びに俺はその場を後にすることしか出来なかった

どうにかして助けてあげたいのに

それを本人から拒否されたら

もうどうにも出来なくて

コレクションから外されたら

もう関わることも出来ないし

あぁ、これって

ある意味振られたってことかな

また別か

どっちにしろ

この感情を無くすのには

時間がかかりそうだ

どうか

誰でもいいから

彼を助けてあげて欲しい

彼に絡まる鎖を

解いてあげて欲しい

烏滸がましいかな

そう誰かに頼みつつも

俺がそうしたいって

思ってしまっている自分がいるんだから

幸せになって欲しいだけなのに

幸せにしてあげたいだけなのに

そんなモヤモヤを抱えながら

俺は車で帰路について

スマホを片手に

ベッドに潜り込み

学校が始まるまで寝ることにした

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