無償の優しさと愛を【JM】 (ページ25)

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「あ"っう"っんぁ"っはぁ"っぉ"っ〜〜」

思うがままに腰を振る相手

よく考えたら彼とした時は

体もそんな痛くなかったし

何度も達してしまっていた気がする

こいつとも気持ち良いと感じることはあれど

達してしまうことはあれど

結局彼とのそれが一番気持ちよかったのだと気づいた

でもそれに気づいても

僕は嬉しくなかった

だって、僕は

結局人の欲を吐き出す器であり

僕の意思なんて、相手にはどうでもいいのだから

〈はぁ"〜最高だった
ありがとう〜じゃあまたね〉

そう言ってすぐ出ていくコレクション

お風呂、沸かそうかな…

ゆっくり浸かって

痛くて腫れている後ろを

何とかしないと

足腰を立たせないと

このあとバイトだから

何とかお風呂に入って

震える足に鞭打って

そのままバイトに向かった

〈あー！！来た！ジミンくん！
早く入って！人たくさんいるから！〉

「あっ、はいっ」

慌てて更衣室に向かって

エプロンを来て部屋を出る

慌ただしい居酒屋で

走って、運んで、作って

ふぅと息を吐いて

また前を向く

大学を卒業して

絶対両親みたいにならないように

僕なりに抵抗したいんだ

こんな腐った人生に

これはモノになった最後の足掻きだ

苦しいのも、喉が詰まるのも

全部全部

もう慣れたんだから

今更僕は

何かに縋るつもりなんて

さらさらない

そう、思ってたのに

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