無償の優しさと愛を【JM】 (ページ22)

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Aside

「ふぁあああ…」

SH「でっけぇ欠伸」

「朝方まで起きてたからね〜」

SH「お楽しみでしたか」

「うーん、どうだろう笑」

昨日は初めての事が多すぎた

最近、ジミンくんに動揺する事が

増えたな、なんて

あんな暴力、誰から…

バイト先の人？

それともコレクション？

道端であった変なやつ？

誰にしろ

ぶん殴らないと気が済まないな

SH「おい、何怒ってんだよ
あんま睨むと人が気絶すんぞ」

「そんな怖い？」

SH「親父さん譲りだからな
目つきの悪さと力は」

「ふふ、喧嘩なら負けない自信あるよ」

SH「全然褒めることじゃねぇからな」

「仕方ない
元ヤクザの息子だから」

SH「まぁでも、そこまでグレなかったのは
お前の母さんのおかげだな」

「その通り」

俺の母さんは、まじで女神みたいな人

親父が惚れるだけある

若いうちに、病気で亡くなったけど

俺は母さんに今でも恩返しするために

いい息子になろうと必死だ

SH「昨日焦ってたけど
何かあったの」

「んー、今までとは違う呼ばれ方をしたからね」

SH「告白的な？」

「違うよ笑
なんか、急いでた
すぐ来てって」

SH「なんで」

「ボロボロだったんだよね
ジミンくん…」

SH「は？なんでだよ」

「暴力を奮われたのは確か
だけど誰からかは聞けなかった
ヤケになってたんだと思う」

SH「なんて言われた」

「激しくしてって」

SH「おー、お前にはキツいご要望だな」

「まあね
でも、バレないように
優しくしたから大丈夫なはず」

SH「流石器用貧乏」

「貧乏じゃねぇーし」

そんなことを話しながら着いた大学

ふと君を探してしまうのは

俺の癖

チラッと見つけた

金色の天使みたいな髪の君は

手当されたままで

いつものように俯いて歩いてた

でもパッと顔を上げて

俺と目が合うから

驚いてそのままでいると

少し目を泳がせて

早歩きで去っていく

SH「ん？どした」

「いや、なんでもない」

なんでもない、はず

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