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A side
ユンギから、連絡が来て
俺は慌てて走って帰る
相当余裕がなかったのか
ユンギから来た文字は
ひーと
の3文字だけ
それだけで相当きついのだろうと感じて
タクシーも呼ばずに
ただ走って家に帰った
息を整えながら
鍵を開けて中に入る
微かに香る匂いと
玄関に散乱する荷物
何処にユンギがいるかなんて
一瞬で分かった
ゆっくりと寝室の扉を開けると
むせかえるフェロモンと
ベッドの上にこんもりとした俺の衣類
これが巣作りか
なんて思いながら
その衣類ごと中のユンギを抱きしめる
「ただいま、ユンギ」
衣類をゆっくり取り払い
中にいたユンギを見ると
蕩けきった顔
荒い息
流れる涙
自身の蜜でしとどに濡れたスラックス
揺れる腰
それに、自分の全てが逆立つというか
心臓の音と
目の前の光景以外
何も考えられなくなった
YG「ヒョン、ど、して、」
明日帰ってくるはずの俺が
今ここにいることが理解出来ていないのか
涙をぽろっと零しながら
そう言うもんだから
もう可愛くて仕方ない
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年10月7日 22時
