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「はぁ」
今日寝て、明日になって
仕事が終わって
帰ればヒョンに会える
長い
あと十何時間とかなのに
それでさえも長い
とぼとぼそんなことを考えながら歩いていると
急に心臓が大きく鳴り
腰が抜けてその場にしゃがみこんだ
ヒートだ…
「ぁっ、ん…」
立ち上がるために触れたガードレール
その冷たさに身体が反応するなんて
やっぱり相当重いのだなと感じた
早く帰らないと
まだ番になってないこの状況で
他のαに襲われたら終わりだ
もつれそうな足で急いで
何とかヒョンの家に辿り着いた
玄関に座り込んで
必死に身体が反応するのに堪えながら
ヒョンにヒートになったことを
何とか文章で送って
そのまま立ち上がれず
蹲りつつも何とか手や足を動かして
寝室まで辿り着いた
スマホに通知が来ていても
返せる余裕も無くて
ただヒョンの匂いを安定剤にして
独り堪えていた
でも数時間後
ガチャという音と
人が入って来る気配がした
気がした
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年10月7日 22時
