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その後も順調に撮影は続いて
映像確認の為に
全員で集まって
何度も映像を見たが
欠点や文句なんて
一切見つからず
その場でAさんが
軽く編集して見せてくれた仮完成品は
おお〜と声が上がるほどだった
TH「流石Aヒョン！」
A「皆の腕が良いだけだよ」
JK「相変わらず謙虚ですね」
A「本当の事でしょ」
駆け寄る2人を撫でるAさんは
嬉しそうに笑ってる
今日俺、Aさんと一言くらいしか話してないな
やっぱり一週間前の事思い出して
顔が暑くなって
どう答えれば良いか分からなくなる
どう話せばいいか
どう声をかければいいか
他の人たちと楽しそうに話すAさんは
やっぱり遠くの存在に感じるし
αはやっぱり人気者だなと
ネガティブな事ばっか考えて
それと同時に眠気も出てきて
エナドリを買うために
撮影現場を出た
「はぁ…」
エナドリを流し込んで
近くの椅子に座る
みんな遠い存在のように感じる
俺はやっぱり
世間から外れた人間
第二性なんて関係なく生きたいとか言いつつも
ずっとAさんの奥にあるαを見てしまっている自分がいて
何度も嫌気がさす
第二性の感情が無かったら
俺はAさんを純粋に好きになれていたのか…とか
やっぱりαは人気者だな…とか
一番第二性に支配されてんのは
俺じゃねぇかよ…
ジハニヒョンの事があってから
やっぱり人の輪の中に入るのは
特に苦手になったし
深く関わるのも怖くなった
俺は、これからも今までも
結局どうすればいいか…
A「エナドリ？
仕事忙しいの？」
「A…さん……」
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
