〝運命〟ということ【YG】2 (ページ40)

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｢っ、〜っ｣

体の内側から

どんどんと熱くなっていく感覚

もう何度も経験した

それが来た

A｢っ、ユンギくん？｣

｢うそっ、また……っ｣

まだ一週間ぐらい先のはずなのに

また、Aさんといる時に…っ

｢んっ、はぁぁっ｣

A｢ユンギくんっ｣

なんでだよ

強力抑制剤を飲まずに

Aさんに会った時

必ずと言っていい程ヒートを起こしている

なんで

どうして

そんな疑問が

体に巡る熱と共に溢れていた時

ふと思った

もしかして

〝運命の番〟

その言葉が頭によぎった

A｢ユンギくん…｣

目が合ったAさんは

真剣な顔をしてて

Aさんも多分

同じことを思っているんだなって

思った

だから

そっとAさんの服を掴んで

生理的な涙で溢れた目で

Aさんを見た

A｢っ、……｣

Aさんは何も言わず

俺を横抱きに抱えると

人目を避けて早歩きでどこかへ向かう

運ばれている間

ずっとAさんから目を離すことが出来なくて

早く触れて欲しくて

早く触れたくて

仕方がなかった

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