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A｢ねぇ、少し抜けない？｣
｢え？｣
A｢ここにいるとまた捕まっちゃいそうだし
少し出ようよ、御手洗とか言って｣
｢そうですね｣
ゆっくり話せているこの状況が
いつまで続くか分からないし
俺も流石に人にのまれすぎて疲れたから
外の空気を吸いたい
ジニヒョンに一言断って
二人で会場を出た
A｢今日ここに泊まれるの凄くない？｣
｢ですね
参加者全員、用意されてるようです｣
A｢あの会議にいたメンツは
少しグレードが高いってソクジンさんが言ってたよ｣
｢あの人はどこまでも……｣
A｢良い人だよね｣
｢はい｣
少し歩いた先に
ソファがあったから
立ちっぱだった俺らは
何も言葉もなく
同時にソファに座って息を吐いた
A｢俺仕事上人と関わるけど
流石に疲れたなぁ｣
｢俺もです｣
A｢ユンギくんすごい人気だったね｣
｢それはAさんの方です｣
A｢俺は知り合いと話してただけだよ｣
背もたれに背をつけて
上を向いてぼーっと話す
A｢改めてお疲れ様｣
｢Aさんこそ、お疲れ様でした｣
A｢何度も言うけどありがとうね｣
｢こちらこそです｣
A｢ふふ｣
｢ふ｣
ゆったりとした空気の中
居心地のいい雰囲気が流れる
でもそんな時
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
