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ご飯を食べ終わって
沢山話し込んでいれば
もう暗くなってきていて
また別の場所で
飲むことになって
ジミナとジニヒョンが酔いつぶれ
二人を送った帰り
A｢送るよ｣
｢いつもすみません｣
A｢んーん
俺がしたいだけだから｣
そう笑って隣を歩くAさんに
俺はまだ言えてなかったことを言おうと思った
｢Aさん｣
A｢ん？｣
｢今回は本当にありがとうございました
本当に… Aさんのおかげで
ナムジュンくん達と関わり合えて、沢山の方々と仕事が出来て、楽しかったし嬉しかったです｣
A｢ふふ、良かった
人に対して、恐怖心とか嫌悪感が少しでもなくなってくれたなら、俺は嬉しいよ｣
｢Aさん……｣
A｢それに、俺も本当に楽しかった
こんなに世間に全力で伝えたくなる商品は久々だったし、ユンギくんの熱意にも感動したよ
本当にいい仕事をさせていただいたと思ってる
また機会があれば、よろしくね｣
｢はいっ｣
そんな言葉をかけてくれるとは思ってなくて
本当に嬉しくて
上擦った声で頷いた
A｢一年前のあの時から
もう会えないと思ってたけど｣
｢俺もです…｣
A｢また会えてよかった｣
｢っ｣
またあの優しい笑顔
蕩けるような
心臓を不規則に動かされる笑顔
その笑顔に、俺は弱い
｢Aさん｣
A｢ん？｣
｢俺もAさんと出会えて
良かったです｣
A｢ふふ、ありがとう…｣
頭を撫でたAさんは
俺の手を引いて
そのまま家まで送ってくれた
A｢次は打ち上げの日ね｣
｢はい｣
A｢じゃあ、おやすみ｣
優しく頬を包むAさんに
心臓が痛いくらいに響く
Aさんは、どんな気持ちで俺の頬に触れるのだろう
可愛い後輩？
可愛い弟？
それとも……いや、ないか…
何度か指で頬を撫でると
Aさんはおやすみと帰っていく
次会えるまで俺は
彼を想わずには
いられないのだろう…
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
