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A side
｢あれ？｣
目が覚めると夕方で
妙に腕の中が暖かいと思っていたら
腕の中にはユンギくんがいた
えっと、
どこからが夢……？
俺一人で寝てたよな…
いつ、来たんだ？
｢……まぁ、いいか｣
腕の中で安心してる眠っている彼を見たら
もう何でも良くなってしまった
｢ユンギくん｣
YG｢ん……｣
｢起きて、帰ろう｣
YG｢やです…｣
｢え？｣
YG｢Aさん……
テヒョンくんと何話してたの…｣
｢聞いてたの？｣
YG｢少し…｣
起き上がったユンギくんは
まだ眠気眼だ
トサッと寄りかかって
また目を閉じるユンギくん
｢テヒョンアとは
少し恋の話をしてただけだよ｣
YG｢恋……｣
｢気になるの？｣
YG｢恋人なんですか…｣
｢え？誰と誰が？｣
YG｢Aさんとテヒョンくん｣
｢あぁ笑違うよ笑｣
YG｢ふぅん、そうですか｣
｢ほら、冷えてくるから帰るよ｣
YG｢ん……｣
手を握って立ち上がらせると
ユンギくんに合わせて歩き出す
駅に着いても寝ぼけてるから
寝起きは相変わらず悪いんだなと思いつつも
それが可愛いんだけどねと頬が緩む
彼に対しての可愛いは
ジョングガやテヒョンア、ナムジュナにたいするのと同じように思っていたけど
違うかもな
前からユンギくんに対してだけ感じる
他とユンギくんへの気持ちの差
それは単に
一年前のあの日からの
少しの特別心とかだと思ってたけど
それだけじゃないかもしれないな
恋をしようか考えた時
ふと一人目の前に現れた
その時は
そんな相手いない
これからだ
と自分に言い聞かせたが
どうも彼を目の前にすると
溢れてやまないそれがある
｢ユンギくん｣
YG｢はい……｣
｢送ってくよ｣
YG｢……｣
黙って手を握り返すユンギくんの行動に
また鼓動が跳ねたのは
俺だけの秘密
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
