〝運命〟ということ【YG】2 (ページ26)

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A｢ん...｣

｢っ｣

ゆっくりと目が開いて

ビックリして固まってしまう

A｢あれぇ、ユンギくん……？｣

｢……｣

A｢君が今現れるとはね…｣

え？

と思いながら

俺の頬を撫でるAさんを見る

眠そうで、寝ぼけているけど

優しくて蕩けるような笑顔

何がそんなに嬉しいんだか

俺はあなたのせいで

むしゃくしゃしているというのに

A｢またそんな顔して、もう…｣

ため息をついたAさんは

俺を引っ張って

俺を抱えるように抱きしめる

A｢大丈夫だよ、俺が付いてるでしょ｣

｢はぁ……｣

全くこの人は

どこまでもたらしだ

なのに、やっぱりこの人の腕の中は

本当に安心する

でも、この人は恋人がいて

俺はこの人に

こんな感情を持ってはいけないのに

｢Aさん｣

A｢スー……｣

はぁ、

いいや

この人が起きるまで

俺もこの人に付き合おう

どうせ腕も解けなそうだしな……

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