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ユンギside
あれからむしゃくしゃしてよく分からなくなって
俺はすぐにその場を離れた
二人はそんな仲だったのか、なんて
変にショックを受けている自分に
見て見ぬふりをしながら
見て見ぬふりを
そう長く、続けられるわけないのに
無駄なことを考えないように
一度自分の部署に戻って
改めてCMや広告の確認をして
どの日どの時間から放送し始めるか
改良の余地はあるのか
色々洗い直した
やることも無くなって
手持ち無沙汰になってきたから
重い腰を持ち上げて
帰ることにした
駅に近づいてきた時に
ふとあの公園を思い出す
フラッとよろけながら
そこへ向かったAさんも思い出した
太陽光が、優しく降りかかるその公園は
なんだから気を晴らしてくれそうで
そのまま俺の足は
あの時のようにそこへ向かっていた
｢ん…？｣
公園の中に入って
太陽光の真下へ向かうと
そこへいるはずの無い人影
どう見ても異様な光景が広がっていた
スーツ姿の身長の高い男が
原っぱのど真ん中で寝てるなんて
どうみてもおかしい
その人に近づいていくと
近づく度に
心臓の音が高くなる
｢何してんですか……｣
呆れつつ、驚きつつしゃがんで
眠っているAさんを見る
なんでこんな所で寝てるんだよこの人
家に帰る前に
力尽きてここで寝たのかな
それもそれで、Aさんらしいけど
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
