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あの状況でも
なんで俺に入れなかったんだろうって
他のαなら
容赦なく入れるだろう
当たり前だ
故意はなくても
フェロモンの力は異常だからだ
特に俺のは
なのに、断固として
俺の体裁を守ってくれるAさんの
あの精神力はどこから来ているのだろう
俺に興味がなくても
Aさんは俺のフェロモンにやられていたはずだし
ラットも来てた
A「はい、コーヒー」
「ありがとう、ございます…」
A「朝ごはんは適当にパンとおにぎり買ってきたから、好きなの食べて」
「何から何まですみません
俺のせいなのに」
A「誰のせいでもないし
俺がしてあげたかっただけだから、いいの」
それは、朝ごはんの事ですか
それとも、体を重ねたことですか
なんて、聞けるわけない
それに、さっきからAさんは
俺に近寄ろうとしない
「怖くないです… Aさんは」
A「え、あ…ふふ
バレちゃった？」
「バレバレです」
A「おかしいなぁ
ユンギくんには全部バレちゃうね」
そう笑うAさんに
俺はどこか安心して
いつも通り接してくれるAさんは
居心地が良かった
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月20日 0時
