〝運命〟ということ【YG】 (ページ19)

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A｢実は俺、作曲者のRMくんと幼馴染なんだ〜｣

｢え｣

そんな事あるのか……

凄いな、この人

色々と

A｢まあ忙しそうだし
どうなるか分からないけど
取り敢えず連絡はしとくよ
ユンギくんは、もしダメだった時のために
他の人候補考えといてくれるとありがたい｣

｢分かりました
ありがとうございます｣

A｢んーん
出来ることはしたいしね｣

そう笑う優しい笑顔に

目を逸らして下を向いた

ああもう、その顔はやめてくれ

なんか心臓が変になる

A｢じゃあ、ここで｣

｢あぁ、ありがとうございました｣

A｢ううん
じゃあまた、企画会議でね｣

｢はい｣

改札に入ってから別れ

それぞれの帰路につく

ホームに入ると、電話が来ていて

画面を見て息を吐く

｢もしもし……｣

〈もしもしユンギくん？
今週も……その
お願いできないかしら…〉

｢もちろんです…｣

〈ありがとう……〉

ジハニヒョンのお見舞い

ジハニヒョンの両親は

ヒョンの姿を見るのも辛いらしく

数年前から、俺がお見舞いに行っている

今週末に行くか……と

心構えをするようにスーツを整える

企画会議は週に一回

Aさんと会えるのは週に一回か

ああどうしてだ

なんでそんなことを考えてしまうんだ

そんなことどうでもいいはずだろ

甘えたらダメだ

俺はしっかりちゃんと生きていくんだ

ジハニヒョンの事になると

どうしてもネガティブになってしまう

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