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心臓が大きく音を立てて
ちゃんと対応が出来なくて
ジミナに声をかけられて我に返る
「こ、こちらこそ
よろしくお願い致します
今回の企画を発案したミン・ユンギです」
名刺を交換しあって
初めてちゃんとあの人のことが分かった
イ・A
大手ヒットメーカーの代表で
その会社のエース的な人
まさかこんな所で出会えるとは思っていなかった
にしても、初めまして、か
俺のことは、覚えてないのかな…
A「良かった」
そう小声で呟いた彼は
優しく微笑んで俺を見ていた
覚えててくれてたのか…
と、その時思った
それと同時に
溢れ出てくる感情を
抑え込むのに必死だった
A「これからよろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
出された手を握って
目を合わせてお辞儀した
それから企画について俺が話して
ぶっちゃけ人前で話すの苦手だから
相当緊張したけど
いつも感じる嫌な視線は感じなかった
Ωを見るような
見定めるような目
「ここまでで質問はありますでしょうか」
A「大丈夫です」
「では少し休憩を挟ませて頂きますね」
流石に喋りまくるのは疲れるし
聞く方も疲れるだろうから
お互い整理するために
一旦休憩を挟んだ
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年9月13日 0時
