〝運命〟ということ【YG】 (ページ11)

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そんな日々を過ごしているうちに一年も経って

あの出来事は奇跡だったのだろうか

と思うほど、彼とまた会えることは無かった

彼と会おうともしなくなって

探さなくなって

でもまだ生きていけているのは

彼みたいなαも

確かにこの世に存在してるんだなと

小さな希望を持てたからだ

あの日俺を襲おうとした奴らは

会社をやめるというか、逮捕されて

俺の周りには、味方が多いかもしれないと

感じれるようになってきていた

JN「ゆんぎゃ！」

「その呼び方普通にやめて貰えますか」

JM「ゆんぎゃひょん！」

「うるせぇ」

ジニヒョンとジミナを軽く叩いて

自分の席に座る

JN「もぉ、つれないなぁ
今日から広告代理店と企画会議でしょ？
頑張ってねって事でわざわざ声かけたのにぃ」

「ならもっとそれっぽい声をかけてください」

JM「僕は企画会議に参加ですから
資料の確認しにきまぁしたぁ」

「なら最初からそう言え」

ジミナは俺の補佐みたいなものだから

俺と一緒に行動しているし

資料も一緒に作ったりもしている

今回俺が企画したAirPodsが

いい感じに実って

販売するまでに至ることが出来たから

広告を頼もうと

広告代理店に連絡をして依頼を受けてもらった次第だ

JM「ユンギヒョンは流石ですよねぇ
こんな事思いつかないし
これ発売されたらめっちゃ売れる自信ある」

「俺は自分が欲しいと思ったものを企画してるだけ」

元から音楽は好きだった

それに音楽機器も

だって、より良い音楽を高濃度で聞ければ

世界と遮断して、自分一人の時間を過ごせるから

現実を忘れることができるから

JM「今日来てくれる広告代理店の人
あっちの会社のエースらしいですね！」

JN「ユンギャの為だからね
部長頑張っちゃった♡」

「それは、ありがとうございます」

JN「それはってなに？ねぇ」

後から今までで一番感謝することになるとは

この時俺は思っていなかった

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