〝運命〟ということ【YG】 (ページ2)

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JH「A、検査どうだった？」

「αだった」

JH「えっすご、エリートじゃん！」

「そんなんじゃないよ
第二性なんて、関係ない」

JH「ふぅん……そっか」

「ジホはどうだったんだよ」

JH「ん？僕？
そんなんβに決まってんじゃん！？」

「はは、相変わらずだな」

俺の親友

元気で、明るくて、いたずらっ子で

可愛い可愛い弟みたいなやつだった

そんなジホの可愛くて癒しだった笑顔を見るのは

その日が最後になるなんて

思っても、いなかった

〈ジホがっ、ジホがぁっ〉

ジホの家族から、明らかに異常な電話が来た

俺は嫌な予感がして

ジホの家に向かった

「ジホ！！！！」

目の前には、手首から血を流す

親友の姿があった

後にわかったことだが

ジホは、本当はΩだったらしい

そんな自分が、これからの未来が

怖かったんだと思う

ジホはその日、搬送された病院で息を引き取った

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