一番近くて遠い場所【JM】3

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〈ナイシュー！〉


｢ディフェンス〜｣



練習を初めてから約1時間



練習もちゃんとできてるとは思うけど
気づくと第2体育館の方ばっか見てる気がする


JK｢ヌーナ！ボールそっち行ったんで取ってください！！｣



体育館の真ん中を隔てるあみあみカーテンを越えた反対側のコートから
大きな声がかかる



その方向を見ればあみあみカーテンにべったりとくっついてこっちを見るジョングガ



手前にはカーテンを越えてきた7号ボール


それを取ってカーテンの下からボールを入れると
その手をぎゅっと掴まれた


｢ジョングガ？｣


JK｢ヌナ緊張してるでしょ笑｣


｢は？｣


JK｢だってヌナいつもより挙動不審だよ？｣


｢見てたの？｣


JK｢ふふふ｣


｢腹立つな笑｣



JK｢ジミニヒョンなら大丈夫ですよ
それはヌナが一番わかってるんじゃないですか？｣


｢ふ、言うじゃん｣


JK｢伊達に二人を見てきてませんよ？｣


｢ありがとう、ジョングガ｣


JK｢あと2時間頑張りましょ｣


｢うん｣



そう言って立ち上がるとカーテンの網目から指がシュッと出てきておでこをツンっと弾く


｢うっ｣


YG｢集中｣


｢…はいっ｣



本当にこの二人には助けられるな


そう思いながら二人に手を振って
練習に戻った


あっちも頑張ってるんだからこっちも頑張らないと





なんせ集中出来てないのバレてるくらいだからな…汗





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