再会の果てに生まれたもの【YG】3【番外編】【By Request】 (ページ9)

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〈ワイン届きました〜〉

「あ、俺です、ありがとうございます」

スタッフさんがわざわざ俺らの分まで

注文から配膳までしてくれて

まあ近くに彼らがいるから

ついでだとは思うけど

YG「機嫌がいいんだね」

「んー？」

ワインを一口飲んで

口角の挙がった顔で隣のユンギを見る

YG「ヒョンは機嫌がいい時
自分の好きなお酒を最初から頼んで
ごくごく飲むから」

「ふふ、そうなんだ
流石ユンギ」

んー、でも

この味少し変なんだよな

こんな甘かったっけ

このワイン

それからどんどん話は白熱していって

ファッションショーがしたいねとか

またツアーコラボしたいねとか

そんなことを立ち上がったり

椅子から落ちたりしながら話すみんなを

笑いながら見ていた

「…ふぅ」

ここでも感じるか

この視線

それに、なんか体が熱くなってきた

飲みすぎている量ではないし

お酒を飲んだ火照りとはまた違う

体験はしたことないけど

これは嫌な予感がする

一旦頭を冷やそう

ここは熱が籠ってるし

外にでも出て

空気を吸って

水でも飲んで体を冷やそう

「ユンギ、ごめん
ちょっと出てくる」

YG「え？何かあった？」

「ううん、少し体を冷やしてこようと思って
なんか熱くてさ
悪いけどお冷頼んどいてくれる？」

YG「いいけど…、大丈夫？」

「大丈夫だよ、すぐ戻る」

心配そうな顔をするユンギの頭を撫でて

居酒屋の個室を出た

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