再会の果てに生まれたもの【YG】3【番外編】【By Request】 (ページ23)

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A「ユンギ、ここで記念日しよっか」

「へ？」

A「ね」

向き合うようにヒョンの上に座らされ

目の前にヒョンの顔がある

それだけで、涙がポロポロ零れてくる

「ヒョンが俺に呆れちゃったんじゃないかって怖かった……」

A「うん」

「もうヒョンに会えないのかもしれないって思ってた……」

A「うん」

「ヒョンともう……キスもハグもっ出来ないかもって……っ」

A「ユンギ……」

目の前の俺を抱きしめたヒョンは

優しく背中を摩ってくれる

A「大丈夫
俺が一生ユンギだけを愛してるって
わかって欲しいな

絶対裏切らないよ

俺はユンギを信じてる
ユンギはどう？

俺の事信じてくれる？」

「……ぅん、っ」

A「ふふ、なら良かった」

A「ねぇユンギ
俺のために曲作ってくれてたんでしょ？
聞いてもいい？」

「……ん、うん」

ヒョンに真正面からずっと抱きついていた時

ふとヒョンがそういうから

後ろにあるパソコンを起動させて

作った曲を流した

ヒョンは俺を抱きしめて

撫でながら

ゆったりと笑顔で聞いてくれた

A「ふふ、ユンギは本当に
良い曲を作るね
俺は物凄く贅沢で幸せ者だよ」

「……っ」

A「ユンギ、手出して」

「？」

ヒョンから上体だけ離して手を出すと

スルッと腕に通されるのは

「腕時計……」

A「俺も」

そういうヒョンの腕を見ると

同じデザインの腕時計が輝いている

A「お揃い
世界に二つしかない腕時計だよ」

「……っ、ヒョンがデザインしたの？」

A「もちろん
この日の為にね」

「ヒョン……っ」

A「ユンギは俺のものだし
俺はユンギのものだよ
腕時計、仕事以外で外しちゃダメだよ」

「うん……っ、外さない…っ」

A「これでもう不安にならないで済むでしょ、お互いさ」

「うんっ」

嬉しくて仕方なくて

腕時計を掲げて口の端が上がる

その腕を掴まれて

掴まれた腕の方を見ると

至近距離にヒョンの顔

A「次の記念日も幸せでいようね」

「うん…っ」

A「あとさ、ユンギ」

「ん？」

A「同棲しよっか」

「へ？」

その日から俺は

ヒョンとの事で

不安になることは、もうなかった

A「因みに彼女の事もう解決するから安心してね」

「え、ヒョン何したの……」

A「ひみつ、ふふ」

END

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