再会の果てに生まれたもの【YG】3【番外編】【By Request】

. ページ19

.






「は？」


PD「熱愛報道が出たらしい……」


「な、いつ、ですか」







何とかその日断って自分の家に帰り


次の日会社に行くと



メディアに囲まれて



警備が何とか俺を事務所に入れてくれた





それでPDに話を聞きに行くと


この有様で……




PD「昨日、レコーディングの後に撮られていたらしい」



そう言って見せられたのは

俺と彼女が腕を組み、彼女が俺に顔を近づけて笑っている写真



「こんなの……」


PD「分かってる、君とAくんの事は分かってるしね」


「じゃあっ、今すぐ否定文をっ」


PD「それがな、そうもいかなくて…」


「え？」


PD「今回ユンギヤが提供した曲は
ドラマのタイアップだろ？
話題作りの為に否定コメントを出さないで欲しいと先方から連絡があってな」


「なんでそんなこと…
受け入れる必要ありませんよね」


PD「それがなぁ

歌を提供した彼女、お前の大ファンだろ？」


「あぁ、」


PD「彼女自身は否定をしたくないって
君と熱愛報道が出て、喜んでいるらしくてね
あの会社は彼女のおかげで大手事務所に成り上がったから、彼女の事を否定できないらしい」


「そんなことって……」


PD「悪い、ユンギヤ
家にも多分パパラッチやメディアが溢れてる
当分はこの事務所に留まってもらう」


「……はい」





最悪だ……


明日なんだぞ…




明日……






明日なのに……っ






無闇矢鱈に連絡を取れば


目をつけられる可能性もある


だからヒョンにも連絡はできない

それは多分ヒョンもわかってるはず



だから、ヒョンからも連絡は来ないだろう



なんなんだよ




なんでこんな時に



大切な人の記念日を潰されるなんて……






.

.→←心は通じてるはずでしょ？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す