安心出来る場所【ALL】4【短編集】

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次の日目が覚めて


眩しい光を感じて目を開けると


目の前は誰もいなくて



あぁ、ヒョンは行ってしまったのか



と、落ち込む寸前


背中が妙に暖かくて振り返る



「んっ、ちゅっ、んぅ？」


A「おはよ、ユンギ」


「ひょん…」



俺も後ろから抱きしめていたヒョンは


俺が振り返ると同時にキスをした




「起きてたんですか」


A「さっき起きた」


「なんで後ろに？」


A「トイレ行って帰ってきたあと
急いで布団に入ったから、このまま」


「？」


A「だってユンギ、朝も一緒にいたいって言ったよね？」


「え、あ……聞いてたんですか」


A「夢の中で聞いた気がしたけど
ユンギの反応的に現実だったんだって感じ」


「だから急いでトイレに行ったんですか」


A「うん、トイレに行ってる間起きたらどうしよって思いながら帰ってきて、ユンギが起きてるか確認する前にドアに近い方からベッドに入ったから
今こうなってる」


「……」



俺のためにそこまで……



「ヒョンって、俺のことそんなに好きなんですね」


A「ええ、今更？」


「なんか、思った以上で
でも、優しいところは変わらない」


A「ユンギが素直だ、ふふ
朝のユンギはもっと可愛いんだね」


「うるさいです」


A「昨日のユンギも可愛かったし」



後ろから俺を抱きしめながら


俺の手を前に持ってきて弄るヒョン



「ヒョン、時間あるんですか」



こんなことしてる暇

ヒョンにあるのだろうか



A「大丈夫、ギリギリまでゆっくりしよ」


「……はい」



俺は素直になって

ヒョンの方へ振り返って抱きついた


そんな俺を抱きしめたヒョンは


嬉しそうに笑って




俺の頭にキスを落とした






END







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