一番近くて遠い場所【JM】２ (ページ7)

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昼ご飯終わりに教室へ戻った後

テヒョンたちとは別れて

保健室へ向かった

「失礼します～」

案の定、ベッドの上で寝ているユンギ先輩

「あの～ユンギ先輩、授業」

YG「んー、だりぃ、休むって言っとけ」

「面倒なんで、早く起きて下さい」

YG「んー」

はぁ、とため息をついて窓の外を見る

「…」

一瞬、時が止まった気がした

遠くでも分かる

校庭の体育館倉庫の裏で抱き合ってるの

どう見てもジミナだ

長年見てきたから分かる

しっかり抱き着いてて

胸がズキッと痛む

やっぱり嫌がってたり、寂しそうに見えたのは勘違いだったんだ

ちゃんと

好きなんだ

YG「ん、どうした」

私がずっと黙っているのに気が付いたのか

ユンギ先輩が私を見上げた

「嫌なもの見ちゃったな～って」

ユンギ先輩は窓の外へ視線を向けると私の手を引いた

YG「忘れろとは言わないけど、今は見るな」

そう言って私の顔を先輩の胸に押し付けた

「先輩ってつくづく優しいですよね」

YG「はっ、可愛い後輩にはな」

「ええ、いい先輩すぎる笑」

YG「落ち着いた？」

「はい、お陰様で」

YG「じゃ」

「いやだから、じゃ、じゃないです
早く教室へ行きますよ」

YG「だるい、まじで
寝かせろ、今日も部活あんだろ」

「しゃーないなぁ
じゃあ先生に伝えといてあげますよ」

YG「サンキュ」

「なんか奢ってくださいね」

YG「んー」

「返事聞きましたからね」

そう言って保健室を出た

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