嘘だと言ってくれ【YG】 (ページ13)

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ナムジュンside

「ヒョン…大丈夫ですか？」

YG「何が？」

「Aさんのこと…」

YG「ああ、もう大丈夫だ
迷惑かけたな」

「はい…」

本当に大丈夫なんですか？

体、ボロボロじゃないですか

平然を保っていても、俺らには分かりますよ…

撮影の時やarmyにバレなくても

俺らにはバレバレなんですよ

Aさんがユンギヒョンにとって
どれだけ大切なのか

顔も知らない人を求める日が来るなんて

思ってもいなかった

あんなに涙を流したユンギヒョンは見たことが無い

ジョングガだって

あれから隠そうとしてもずっと俯いていることが多くなった

デビュー当時に3回しか会っていないのに

ジョングガの中に大きく残り続けるなんて

一回でもいいから

会ってみたかったな

あのニュースから

二週間が経って

でもユンギヒョンの時計は止まったままのようだ

もう居ない人にお願いするのも変なんだけど

もう一度だけ、ユンギヒョンを

どうか、助けてやってくれないだろうか

化けて出ても構わない

会ってやってくれないだろうか

「なんて、何変なこと言ってるんでしょう…」

読んでいた本を閉じて

さっきのユンギヒョンを思い出し

支えてやりたいけど、助けてやれない

もどかしい気持ちで

俺は目を閉じた

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