48話 ページ1
待ちに待った相棒からの連絡に鼓動が高鳴る。
「次元、それは本当か!!?」
〔あぁ。パーティーから攫った少女を閉じ込めてるみてぇだ。〕
「Aは無事か!?怪我はないか!?今何されているんだ!!」
〔ちょ、質問が多いぞルパン!〕
「頼むぜ次元…!」
車を端に停め、ハンドルに頭を押し付けるルパン。相当切羽詰まっているようだ。
〔まだ状況を見れてねぇ。銀髪の奴が誰も部屋に入れねぇって言ってんだ。〕
「…次元」
〔あぁ…おめぇさんの言いてぇ事は分かってる。〕
「…どこに向かえばいい」
〔後で送っておく。時間は夜の3時…その場で落ち合おう。〕
「ありがとう…流石俺の相棒だな」
〔はっ、どうってことねぇよ。〕
次元からの無線が途絶え、地図が送られる。現在の時刻は20時。まだまだ時間がある。
「…A…必ず助けてやるからな…!」
そして、その事を一同に報告したとさ。
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その頃のAはジンから出された夕食を食べ、お風呂に入り終わった所だ。
『…あの』
「あ?」
『あのオークションに隠された事ってなんですか』
「…2度目はねぇって言っただろ」
『知りたいんです!…それに貴方でしょう?超音波…』
「…」
ジンは冷たい目で睨むが、怯えながらも真っ直ぐな目で見つめるA。右目は相変わらず虹色に輝いている。
「…Aの身体を改造した息子があの場に居た。」
『っ…!』
「アイツがAの右目の宝石をモニターで紹介する時に例の超音波を発して、おめぇさんが蹲った所を捕らえ実験や研究する魂胆だった。用意周到な奴だ。」
『なんで…そんなこと…』
「アイツなりの賭けだろう。その計画は組織のボスから聞いた。」
『つまり…あなたのボスとアイツはグルなんじゃ…』
血の気が引き、後退りするA。
「グルだった…あのお方はアイツの計画が気に食わなく裏切った。」
『…っ、で、でも』
昔の事を思い出し震え出すA。涙目になりその場で座り込んでしまう。
するとジンの携帯が鳴り出す。
「チッ…もう時間か」
『っ…』
過去の記憶が蘇り、恐怖に支配されたAはただ震えるしかなかった。
「今日はもう寝ろ……悪かったな」
ジンが謝ると部屋を出て行く。静かになった部屋でAはひたすら泣いた。
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「…い」
『…』
「………おい」
『…』
「おい!!…大丈夫か?」
『っ!……貴方は?』
「安心しな。ルパンの相棒だ。」
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rosei(プロフ) - 更新嬉しいです!!待ってました!これからも応援してます! (2021年9月3日 10時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
REINA - ルパンがかっこよすぎてやばい!!この作品今まで見てきた中で1番楽しめた!!これからも頑張ってください! (2020年12月6日 0時) (レス) id: d37df545d3 (このIDを非表示/違反報告)
熊人-ゆうと-(プロフ) - 更新嬉しいです!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 608913439f (このIDを非表示/違反報告)
REVOLVER(プロフ) - もう好きぃぃぃ… (2019年11月30日 10時) (レス) id: 41cad29628 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - もうルパンがかっこ良すぎてこの作品大好きです! 銭形パパ・・・・・・ (2019年11月24日 22時) (レス) id: 5f05d3036e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きまぐれ | 作成日時:2019年8月2日 21時