一人暮らし ページ46
ジンオッパが高校三年生のとき
初めて女の人を家へ連れてきた
お邪魔します。と可愛らしい声が玄関先から聞こえてくると、リビングにいた母と私にちょこんと頭を下げ、照れた様子でジンオッパがこっちこっち。と手を引くもんだからその姿は一瞬しか見えなかった。けど、…綺麗な人だった、悔しいくらいに
しばらくすると階段を軽快なリズムで下りてくる足音
母さん、何かおやつない？彼女をもてなすモノを物色しながらジンオッパが尋ねると
連れてくるなら連れてくるで連絡くれれば用意したのに。と母は少し困っていたが、だってぇ。と嬉しそうに微笑む姿を見て、しょうがないわね。とお客様用に常備してあったであろう高級菓子と紅茶セットをトレイに並べた
ジンオッパがそれを丁寧に持ち運ぶ後ろ姿を見て、ズキズキという痛みとすぐに不快な気分が襲ってきた
それっきり二人は部屋に入ったきり出てくる様子はない
リビングで夕方の再放送ドラマを見ても、雑誌を見ていても、気になるのは2階にいるあの二人で
受験勉強だとか言って年頃の男女が密室で二人っきりにでもなれば、どんなことをしているかだなんて当時の私にでも手に取るように分かったからモヤモヤしていた
数時間が経過し、明るい笑い声と共に揃った足音がしたと思ったら今度は少し遠慮がちにお邪魔しました。とか細い声が聞こえてきた
またね。ばいばい。とガチャリと玄関の閉まる音と同時ににんまりとした顔つきでジンオッパがリビングに現れ、ソファーで一人陣取っている私の横へドスッと座ってきた
すると、彼女がつけていたであろう嗅いだこともないボディミストの香りが鼻につく
『最低っ』
「え？」
『向こうに行ってよ』
「なんで」
『香りなんか付けちゃって、(それだけ寄り添ってたってことでしょ？)』
「なんだよもう…あ、ヤキモチ？ふふ、可愛いやつめ」
とジンオッパが私に触れようと伸ばしてきたその手を思いっ切り振り払った
『その汚い手で私に触らないで！』
私があまりにも声を荒らげるもんだから何事かとキッチンにいた母もすっ飛んできた
「A？」
ジンオッパも母も心配そうに私を見つめてくるから早々と自分の部屋へと逃げこんだ
本心だった…
だって、家に帰って来たのに一度も私を見ることもなく彼女に夢中で、その緩みっぱなしのいやらしい顔が許せなかったし
なによりも彼女に触れたであろうその手で私に触れて欲しくなかったのだ
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ままさん。(プロフ) - ssk413さん» あやふやな結末ですみません(ｰｰ;)次はこんなのが読みたいと思ったらまた是非トライさせて下さい。こちらこそリクエストありがとうございましたm(_ _)m (2018年6月10日 12時) (
レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！！ (2018年6月10日 11時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
ままさん。(プロフ) - レモンさん» 久しぶり（笑）リクエストありがとね。では、順番で(^_^)今構想を練ってる最中なので、しばしお待ちを… (2018年6月6日 15時) (レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ままさん。さん» 下の方と似ちゃうんですが…グクとその妹(主人公)とのイケナイ関係が見たいです！ (2018年6月6日 15時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - ままさん。さん» ありがとうございます！楽しみにしてますね！えーっと、イケナイ系でお願いします笑笑 (2018年6月4日 19時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままさん。 | 作成日時：2018年3月9日 0時
