FAKE LOVE ページ36
『好きよ…ジミン…愛してる』
ボクはずっとヌナが好きだった
ヌナがボクの名前を呼ぶ度に
ヌナがボクを好きだと、愛してると囁くだけで
ゾクゾクして
心が満たされていくような気がした
ヌナがボクを求めるように
ボクはヌナを全身で受け止めた
罪悪感なんて最初だけで
今じゃ、これっぽっちもない
あるのは優越感だけ
「あいつ、最近変なんだよな…」
ユンギヒョンが珍しくヌナの話をする
「素っ気ないってゆーか、心ここに在らずって感じ？」
「オンナはよく分かんねぇよ…」
と弱音を吐く姿を見て、心のなかで嘲笑った
ユンギヒョンとヌナは恋人同士
でも、常に仕事優先のユンギヒョンはヌナを大切にしようとはしなかった
一人寂しそうにするヌナがあまりにも不憫で
ボクはユンギヒョンが許せなかった
だからユンギヒョンの代わりにボクがヌナを愛した
ヌナの心の隙間を埋めるかのように
一つ一つ丁寧に愛した
けれど…
それでも全然足りなくて
もっともっとヌナが欲しいって
そう思うようになった
ヌナにもっと愛されたい
ユンギヒョンなんか捨てて
お互いにあるものも全部捨てて
二人の愛だけで生きていける
本気でそう思っていた
だからボクはヌナの理想になろうと
ヌナが求める男になろうと必死になったんだ…
でも…ヌナは『私…結婚するの』と
ボクたちの愛が音を立てて崩れていった
「…ユンギヒョンと？」
ヌナが首を縦に振る…
ヌナとユンギヒョンの結婚は
ボクとの愛よりも前に決まっていたことだったらしい
嘘までついて手に入れようとしていたのは
見せかけの愛だったのか
自分を投げ捨て捧げてきたボクのこの愛すら
ヌナは偽りだと言うのか
まるで自分の道を見失ったみたいに目の前が真っ暗になった
『この世には愛よりも大切なものがあるの…。ジミンなら分かってくれるでしょ…？』
その言葉にあぁ…ボクたちの愛は変わらないんだって、安心した…。
「おめでとう。」
二人の結婚式に何食わぬ顔で参列する
誓いの言葉すら薄っぺらく聞こえて
思わず吹き出しそうになるのを必死に堪えた
ボクは「幸せになってね」と
全ては愛するヌナの為に
見せかけだらけの
偽りの愛の犠牲者となって
嘘をつき、二人を祝福した…。
それぐらいなんてことないさっ
ボクは狂おしいほどヌナを愛しているのだから…
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ままさん。(プロフ) - ssk413さん» あやふやな結末ですみません(ｰｰ;)次はこんなのが読みたいと思ったらまた是非トライさせて下さい。こちらこそリクエストありがとうございましたm(_ _)m (2018年6月10日 12時) (
レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！！ (2018年6月10日 11時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
ままさん。(プロフ) - レモンさん» 久しぶり（笑）リクエストありがとね。では、順番で(^_^)今構想を練ってる最中なので、しばしお待ちを… (2018年6月6日 15時) (レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ままさん。さん» 下の方と似ちゃうんですが…グクとその妹(主人公)とのイケナイ関係が見たいです！ (2018年6月6日 15時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - ままさん。さん» ありがとうございます！楽しみにしてますね！えーっと、イケナイ系でお願いします笑笑 (2018年6月4日 19時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままさん。 | 作成日時：2018年3月9日 0時
