ユンギさんの飼育方法２

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朝食が食べ終わる前に


モデル事務所のスタッフがAを迎えにきた


スタッフ同様、頭を深々と下げると


まだ痛々しいその足で


支えられながら宿舎を出て行った









不穏な空気を残したまま…









TH「ユンギヒョン…、ちょっと話があるんだけど、」


Aが宿舎からいなくなると


すぐさま冷たい視線を感じた


…申し訳なさそうな顔でもしてりゃ


可愛げがあるものの


キリッとした顔つきで


そう呼び止める









TH「Aちゃんの部屋で話そう…？」


「…あぁ」









ホントは入りたくもない


こんな部屋…


今朝、ここで目撃したことをまた思い出しそうでイライラが募る







バタンっとドアが閉まるのと同時に


「…話って？」


わざとらしく尋ねてみる








TH「…俺、Aちゃんが好き。…好きなんだ」









…だろうな








TH「…ほ、本気だよ？」








んなの、分かってる…








…なんとなく


そうなんじゃないかって








ホントは


気付いてたんだ…









知ってて、知らぬふりをしてたんだ…ずっと









Aと出会ったのは俺が先


でも、名前を知ったのはテヒョナが先で


Aに触れたのもテヒョナが先だった…








俺は責任感ってやつだけで


テヒョナは最初っから俺とは違ってた…


だから、どこかで焦っていたのかもしれない


そばに置いて


自分から離れぬように


横取りなんかされぬようにと









TH「…初めてなんだ、…こんな気持ち」

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