１４９話 ページ9
坂田｢じゃあ元に戻るかも分からないっていうことか？｣
山崎｢………はい｣
土方｢………ひとまずご苦労だった、お前は下がっていい｣
山崎は失礼しますと言って部屋を出て行った。
残ったのは土方と近藤の3人だけ。
坂田｢…おい｣
土方｢なんだ｣
坂田｢お前らはどう考えてんだ｣
近藤｢……万事屋…｣
坂田｢紐を用意しといてくれ｣
土方｢…は？｣
近藤｢紐を何に使うんだ？｣
坂田｢お前らは知らねぇが、あいつがもしこのまま一気に成長していって黒夜叉になったら止められる奴は誰もいねぇ｣
土方｢それって…｣
坂田｢俺が止めるしかねぇんだよ｣
近藤｢で、でもまだ黒夜叉になるって決まったわけじゃ…｣
坂田｢お前も見ただろ、あいつは何も覚えていない。今のあいつの記憶は昔なんだ｣
近藤｢だから戦争って…｣
土方｢………おい、あいつの親はあの女が言ってたようにあいつ自信が殺したのか｣
坂田｢………それは俺も知らねぇ｣
坂田｢あいつは俺達に一切昔の話をしたことがなかったからな｣
土方｢…｣
坂田｢ま、流石に名前が違うなんてことは知らなかったけどな｣
俺はそう言いながらドアの方へ向かう。
土方｢おい、どこ行く気だ｣
坂田｢あ？厠だよ厠、何だ一緒に行きてぇのか？｣
土方｢ふざけるな！誰が行くか！！！｣
坂田｢ったくよぉお前らはAのことよりもあのテロリストを何とかしろや｣
俺は言い捨てるように部屋を出た。
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作者名：みかん。 | 作成日時：2019年2月23日 21時
