１６１話 ページ21
私には意味がわからなかった。みんなが私の目が赤いというのだから。
父｢ばっ、化物！！｣
母｢来ないでちょうだい！！｣
｢…え？｣
私はその時初めて両親に拒絶された。
｢な、何言ってるの…？｣
『出てけー！！！出てけー！！！』
｢なんでそんなこと言うの…？｣
『化物！！！！』
｢酷い…私は化け物なんか…｣
みんな………酷いよ。
その瞬間、私は世界が真っ暗になった。
気づけば私の手には刀が握られていて刃が赤く染っていた。前を見ると大勢の人が倒れていた。
父｢ば、化物っ…！！！｣
後ろから声がした。
父｢く、来るな！｣
母｢来ないでちょうだい！！あんたなんか産まなきゃよかった！！｣
父｢その赤い目…気持ち悪いんだよ！！｣
何を言われても私は傷つかなかった。
だって私は、
.
.
本当の化物になったんだから。
.
.
｢そのあと、私は両親を殺した｣
坂田｢…｣
｢ねぇ、銀時。こんな話を聞いてもまだ私の事好き？｣
坂田｢お前…｣
｢銀時言ってたよね、私の事彼女だって｣
坂田｢あ…｣
確かに俺は沖田と話してる時にはっきりと言った。
Aは反論してたが信じてたなんて…
｢私が恐い？｣
悲しいような目で俺を見る。
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作者名：みかん。 | 作成日時：2019年2月23日 21時
