159話 ページ19
私は多分普通の家庭に生まれたと思う、特に兄弟はいなくて私と両親だけだった。
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「はぁっ!!!」
父「そんなんじゃだめだよ、もっと腕に力入れて!」
私の父親は道場を営んでいた。平日は私くらいの歳の子達が沢山来た。私も負けたくなくて後を追うように教えてもらっていた。
父「よし××父さんと手合わせするか!」
「うん!」
その日は私と父が手合わせしていた。私はいつも通り自分より遥かに強い父には勝つことが出来なかった。
父「おい早く立て!!!!お前はこんなもんなのか?あ"ぁ!?」
私の父は手合わせの時になると人が変わったように厳しくなった。それは私を強くさせるための優しさだと思っていた。その瞬間、私の中で何かが切れる音がして目の前が真っ暗になった。
ダンっと音が聞こえハッと目が覚めるとそこには倒れた父がいた。
「お、お父さん!?」
父「いたた…やれば出来るじゃねぇか」
私は初めて父を倒したのだった。でもそれがいけなかったのかもしれない。
次の日、私は家を出て散歩に出かけていた。
『や、やめてよぉ!!』
『あ?俺らに楯突いてんじゃねぇよ!!!』
誰かの泣き叫ぶ声と怒鳴る声が聞こえた。私は急いでその声のする方へ行った。
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作者名:みかん。 | 作成日時:2019年2月23日 21時