最強と謳われる貴方は愛を知らない (ページ6)

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特異体質ページ6

NOside
『…………あまり周りを汚したくないんだけどな……』

そう言ってAは鬼の焔人の元へ飛んだ。

『………全テヲ銀世界トカセ』

Aが付けていた長い手袋を外しながらそう唱えた瞬間Aの手から銀色の液体が流れ出てきた。

『毒ハ汝ノ剣ナリ、汝ト汝ノ契約ニヨリソノ毒ヲ銀ノ剣トカセ』

Aは毒で出来た銀の剣を鬼の焔人に突き刺した。

『よく頑張ったね、お疲れ様。後は私に任せてゆっくりおやすみ』

その場に居た全ての者が驚いた。何故なら焔人になった者が1度だけ人間の姿に戻ったからだ。

“あり……がとう………娘を……たのみ……ます”

そう言って男は灰となった。

『………カリム中隊長はどちらに？』

カリム「こ、ここに」

『もし“中の子”が暴れて手が付けられなくなったら“白銀ニ帰セ”そう伝えて？』

カリム「中の子……？」

？？『……仕事が増えるから毒を使うのは嫌いなんだよ』

そこに居たのはAではなく背が高く銀色の髪をした男だった。

？？『Aは戻っちゃうし焔人はいるし……ハァ、早く終わらせて帰ろ』

そう言って銀色の髪の男が手を上に掲げると水の槍が焔人のコアを突き刺した。

？？『はい、終わり終わり第9に……第1に帰る』

男はそう言って消えた。第1の隊員を残して。

バーンズ「君に会うのは久しぶりたね、A君の中ではどう過ごしていたんだい？白桜君」

白桜『そうだな、Aが助けを求めれば動くってだけだったからそこまで苦労はなかったよ』

バーンズ「そう言えばカリム中隊長は？」

白桜『……置いてきちまったかも』

バーンズ「………はぁ、君はまったく」

カリムが帰って来るまで2人は楽しそうに話し合った。

まるで今まで会えなかった友と話しているかのように……。