最強と謳われる貴方は愛を知らない (ページ5)

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鬼と姫ページ5

Aside
モブ隊員「バーンズ大隊長、カリム中隊長、姫！申し訳ありません、焔人が！」

『おじ様私が行こうか？』

おじ様の膝に座っておじ様の方を見る。

バーンズ「だがA君は」

『良いんです！おじ様が出るまでもありませんわ！』

バーンズ「………わかった、だが客人だけに仕事をさせる訳にはいかない」

『でも……』

バーンズ「カリム中隊長A君を頼むぞ」

カリム「了解、それでは姫……A大隊長行きましょう」

『はぁーい』

『別にAで良いのに』

カリム「大隊長が良くても俺がダメなんですよ」

『………焔人が来ますよ、準備を』

カリム「え？」

私はカリム中隊長の事をその場に置いて焔人が目撃された現場に向かった。………飛んで。

『(でもやっぱり車より空を飛ぶ方が気分が晴れる、まぁビルの中で仕事してる人には迷惑かもしれないけど)』

私は森羅君が飛ぶように足で飛ぶ訳では無い、飛ぶと言うより舞う？が正しいのかな？

この前の駆除……鎮魂でも飛んで焔人の共へ向かった私は野次馬たちに、天使が舞い降りただの、蝶が焔人の鎮魂をなんて言われたっけ。

『なんかまた言われそうだな』

ボソッと呟き私は焔人の捜索を開始した。

『確かこの辺りのはず……』

モブ隊員「姫……A大隊長！」

いつもいつもどうして皆私を見る度姫、姫って言ってくるのよ！イライラするわ。

『…………お祈りは終わったの？』

モブ隊員「今カリム中隊長幾何のシスター部隊が向かってきています」

『……ハイハイ』

つまりまだ来てないからまだ殺す……鎮魂するなってことね。けど私達は祈りなんてしないわ、だって可哀想じゃない祈られている時間焔人は苦しんでいる。

なら祈らないでその時間を駆除に費やせば良いのに……。

シスター「炎炎の炎に帰せ、ラートム……姫、もう構いませんよ、鎮魂を始めてください」

『はぁーい、それじゃあ鎮魂を』

モブ「きゃぁぁぁぁぁぁ！つ、角のある焔人よ！」

『…………はぁ、鬼の焔人』

大仕事の始まりだ。