The Bubble 1st (ページ39)

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久しぶりの煙草と恋。ページ39

ジヨンと三度目の朝を迎えた。
今までで一番ジヨンを近くに感じる朝だ。

ジヨンから貰った煙草を吸った。
久しぶりの煙草に、頭が重たくなるけど、
その感覚は、嫌じゃなかった。

よく煙草を吸いながら、小説を書いていた。
小説を書くのをやめて以来、煙草にも手が伸びなくなった。

ベッドに寝そべりながら煙草を吸う私を、
ジヨンが見つめる。

「…なあに？」

もう十分に吸った煙草をジヨンに返す。
ジヨンはそれを受け取り、口に運んだ。

「いや、あかりの知らないところって、
まだまだあるんだろうなって。」

ジヨンが煙を吐きながら、
少し寂しそうな顔をしてそう言った。

隠しているつもりもないけど、
あんまり自分の話をするタイプじゃない。

でも思い返せば、
ジヨンは、最初から、初めて会った日から、
私のことが知りたいと言ってくれた。

「かもしれないね。
でも…これからも一緒にいてくれるんでしょ？
嫌でも知ることになるでしょ。」

私の言葉に、ジヨンは甘ったるく微笑んだ。

何気なく口に出した言葉は、
ジヨンには期待してたよりも響いたらしい。

「…嬉しそう。」

ご機嫌なジヨンの顔を見てそう言った。

「だって、嬉しいもん。」

ジヨンはいつだって素直だ。
嬉しそうにそう言うジヨンについ私も笑みが溢れる。

ジヨンは短くなった煙草を灰皿に押し付けて、
再び、縺れた白いシーツに包まる私のところに戻ってきた。