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関係ない。 ページ26

Aとは、もう数えきれないくらい会って、
色んな話をしたけど、まだまだ足りなくて。


仕事がない夜を見つけては、
『明日、会える?』

そうメッセージを送った。


Aの返事は、いつも淡白で、

『いいよ。パブで待ってる。』

その一言だった。



Aと約束した日。
いつもより、早くパブへ向かった。
会うのは、だいたい1週間ぶり。


きっとAは、カウンターで俺を待ってるはず。


確実に会えると思うと、素直に嬉しかった。


Aは、今夜を知らない男じゃなくて、
俺と過ごす方を選んでくれた、そう思えるから。


いつも通り、パブの前でタクシーを降りる。


重たい木製の扉を開けて、
間接照明しかない暗い通路を歩く。


すると、中からAが出てきた。


「A?」


パブを出て行こうとするAの腕を掴んで、
名前を呼ぶと、Aの瞳には、涙が浮かんでいた。




初めて見るAの涙だった。



「…どうしたの?」


「ごめん、ジヨン。
やっぱり今日、無しにして。」

「なんで…?」



「A!」

パブの中からAを呼ぶ声が聞こえる。


「ジヨンには関係ないから。
…本当、ごめん。また連絡する。」


そう言って、
Aは俺の手を振り払い、パブから出て行った。




「A、待てよ!」


そう言って、知らない長身の男が、
Aを追うように、パブから出て行った。


俺は、Aを追うことが出来なくて、
二人が出て行った扉を眺めて、立ち尽くしていた。

星。→←関係ない。



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作者名:carly | 作成日時:2020年5月20日 21時

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