The Bubble 1st (ページ1)

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ミステリアスなレディ。ページ1

心を奪われた。
なんて言ったら大袈裟かもしれない。

でも一目見た時から、近付きたいって思った。
隣にいる男なんて、視界に入らないくらい釘付けになった。

バーカウンターで、真っ赤なカクテルを飲む彼女。

肩の下まで伸びた黒いの髪の毛。
小柄な身体に、大振りのピアス。
赤いルージュに大きな瞳が印象的だ。

延々と話しかける男の話に興味がない様子。
半分ほど空になったグラスを見つめてる。

Teddyヒョンに連れて来れられたパブ。

クラッシックが流れてて、オーセンティックな雰囲気。
俺とTeddyヒョンはカウンターから離れた半個室になってるソファ席に座った。

薄暗い店内だけど、バーカウンターの照明は比較的明るいため、彼女の表情がよく見える。

「Teddyヒョン、あの子知ってる？」

カウンターに座る彼女を指差した。

「ああ、A？あいつも常連だからな。
…なに？気になんの？」

Aっていうんだ。
へー、常連ね。

そんな事思いながら、"A"に見惚れる。

「あいつはやめといた方がいいよ。
ジヨンが遊びで終われるなら、俺はなんも言わないけど。」

Teddyヒョンは咥えていたタバコの火を消しながらそう言った。

遊びで終われるなら…？

Teddyヒョンは"A"の何かを知ってる。
そんな言い草だった。