デート。 ページ37
「で、タプさん？…デートとは？」
ジヨンとヨンベさんがカフェから去ったを確認して、タプさんに尋ねた。
「そんな怖い顔しないでよ、とって食ったりしないから(笑)行きたかったカフェがあって、ティラミス美味しいらしいから。付き合って。」
…なるほど、それは行きたい。
甘いものの誘惑には勝てずに、
タプさんの車の助手席に乗って、YGを出た。
カフェはYGから、そう遠くはなかった。
平日ということもあり、空いている。
二人で奥の席につき、美味しいと噂のティラミスを２つ頼んだ。
「で？ジヨンのことどう思ってんの？」
ティラミスと紅茶がテーブルにきたタイミングで
タプさんが話し始めた。
「好きなんだろ？」
タプさんは黙ったままの私にそう尋ね、
ティラミスを口に運び、うま。と声を漏らした。
「好きだと思います。私の生活はジヨンが中心で、それが仕事っていうのもあるけど、それだけじゃなくて気持ち的にも。」
「付き合わないの？」
「…」
「始まり方はどうであれ、ジヨンは最初から意識してたと思うよ。恋人役の面接あっただろ？…あれ、Aしか会ってないんだよ。」
「どういうことですか？」
面接の話を他の人から聞くのは初めてだ。
私しか会ってない？
「面接の１人目がAで、Aの面接が終わった後、他の応募者には会わないってジヨンが言ったんだってさ。最初からジヨンは、割とAのこと、意識してたと思うけど？」
「そうなんだ…」
「まあさっきも言ったけど、始まり方はどうであれ、もう出逢っちゃったんだからさ、素直になれば？」
タプさんはそう呟くと、最後の一口を口に運んだ。
出逢ってしまったのだから。
タプさんのこの言葉が頭に残った。
ジヨンと私の出逢いは奇妙なものだった。
「そう考えると、すごい偶然の重なりですよね。」
「偶然の重なり？」
「私がこの仕事に応募したのも、面接で一番初めだったことも、ジヨンが他の応募者に会わないと決めたのも。すごい偶然だなあって。」
「あんまりクサい事言いたくないけど、
それ偶然の重なりじゃなくて、運命だから。」
「プッ、運命って(笑)」
タプさんが前置きをしたにも関わらず、
つい、笑ってしまった。
「笑うなよ(笑)これでもラップとか作詞してんだから、ロマンチストなんだよ(笑)」
そう言って紅茶を飲む、タプさんがとても可愛らしく見えた。
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さら(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！ありがとうございます(^^) (2018年11月13日 16時) (
レス) id: 39872b9653 (このIDを非表示/違反報告)
carly(プロフ) - kaoringo_wkさん» 遅れました！ごめんなさい！楽しんでもらえたら嬉しいです (2018年11月13日 1時) (レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
kaoringo_wk(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2018年9月29日 11時) (レス) id: b4dad2df01 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 更新頑張ってください♪続きがきになります！ (2017年12月8日 8時) (レス) id: bcd166530e (このIDを非表示/違反報告)
carly(プロフ) - アピポさん» ありがとうございます！そう言っていただけるのが一番嬉しいです(^^) (2017年1月24日 17時) (レス) id: 673529a72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2017年1月3日 0時
