交わる２人。 ページ25
「俺とA、恋人役やめよう。」
ジヨンの言葉。
重く胸にのしかかった。
…恋人役をやめる？
あれ、私なんか仕事でヘマしたっけ？
それともジヨンに本物の恋人ができた？
私みたいな偽物なんかじゃなくて。
えっと…
…待って
もうジヨンともサヨナラ…？
今まで通りの日常に戻るの？
なんでだろう、
なんだか無性に寂しくて。
何も言えずにいた私の手を握りなおして、
ジヨンが口を開いた。
「これからは、俺の好きな人としてそばにいて。」
「…ジヨンの好きな人？」
状況が掴めなくて、ついジヨンの言葉を小声で復唱する。
「そ。」
まっすぐ私を見つめるジヨンの瞳。
「えっ！？」
ジヨンが
好き…？
私のこと？
口が開い渇いて、
心臓がドキドキしてる。
「シーッ。」
私よりも冷静なジヨンが人差し指を鼻に当てて言葉を続ける。
「表面上は今まで通りでいい。仕事も今まで通り。
でも、俺がAに会うのはAのこと好きだからだし、Aの手を繋ぐのも俺がそうしたいから。それだけは分かってて欲しいってこと。」
「う、うん。」
ジヨンの突然の告白に頷くことしかできない。
勿論、嬉しい。
でも、私のどこに良さを見出してくれたんだろう。
この感情、この仕事の面接に受かった時も感じた。
自分が特別だなんて、感じたことなかった。
「…私は何をしたらいい？」
「今はただそばにいて。出来ればそのうちAも俺のこと好きになって。」
ジヨンが願うようにそう言うから、
「…分かった。
今まで通り、そばにいる。」
気の利くようなこととか、
変に期待を与えるようなこととか、
可愛げのあることとか、
全然言えなくて。
ただそう返した。
そんな私をジヨンはただ優しく見つめる。
でもきっと、この時から気付いていた。
私もジヨンのこと好きになるって。
私とジヨンはまた違うカタチで交わり始めた。
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さら(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！ありがとうございます(^^) (2018年11月13日 16時) (
レス) id: 39872b9653 (このIDを非表示/違反報告)
carly(プロフ) - kaoringo_wkさん» 遅れました！ごめんなさい！楽しんでもらえたら嬉しいです (2018年11月13日 1時) (レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
kaoringo_wk(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2018年9月29日 11時) (レス) id: b4dad2df01 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 更新頑張ってください♪続きがきになります！ (2017年12月8日 8時) (レス) id: bcd166530e (このIDを非表示/違反報告)
carly(プロフ) - アピポさん» ありがとうございます！そう言っていただけるのが一番嬉しいです(^^) (2017年1月24日 17時) (レス) id: 673529a72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2017年1月3日 0時
