Romantic Role 1st

２人を測る物差し。 ページ19

「当たり前だろう。恋人になるんだから。」





いや、そう言われればそうだけど。
なんにしても、量が多すぎる。









「いや、無理。」


そう即答したG-DRAGON。



いや、でもあなたのファイルは私の半分以下の厚さしかないじゃない。







分厚いファイルを目の前に愕然。。。





「無理じゃない、やれ。
あとこれも読んでおいて。」






そう言って渡された書類。







読み進めると２人の設定とG-DRAGONと私の恋人関係を真実味のあるものにするためにすることが書かれている。







私はどうやらG-DRAGONのお姉さんのお店で働くらしい。






「姉貴もグルかよ。」



そうG-DRAGONが呟いてため息をついたから、
ちょうど同じところを読んでるんだなって思った。







G-DRAGONが姉の店に訪れて私を知り、こまめに連絡を取り合う仲になり、恋人関係に発展…




何度か健全で庶民的なデートを重ね、
２ヶ月後に２人でマンションを借りる。








「は？なにこれ。一緒に住むの？
引越しってそういうことかよ…」



G-DRAGONが髪をかきあげてだるそうに隣でそう呟く。








「安心しろ、実際の部屋は全く別だ。
部屋番号と入り口が一緒なだけで実質は隣の部屋だ。マスコミには同棲しているように見せるだけだ。」







手の込んだことするんだなあ。
それにG-DRAGONの隣ってことはかなりいい部屋なんじゃない？





なんて呑気なこと私は考え始めてた。
本当に一緒に住むわけじゃないなら何も問題ない。





それに家賃は会社持ちだし。
私にとってはいい話でしかない。







他の項目には、
SNSで定期的にお互いの存在を匂わす写真をアップすること。
最低でも月に一度は２人で出かけること。
定期的にお揃いのものを身につけること。




BIGBANGをはじめとするYGのアーティスト、それにG-DRAGONの友人とも私は交友を持つこと。




そんな感じのことが書類何枚にもわたって書かれている。

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