Good to You 2nd (ページ23)

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手遅れ。ページ23

「お前、飲みすぎだよ。」

ヨンベさんはジヨンさんに向かって
少し責めるような声でそう言った。

「別にいいだろ？」

それに怯むことなく言い返すジヨンさん。

「良くねえだろ。」

ヨンベさんが強くそう言うと、
ジヨンさんは、怠そうに大きなため息をついた。

そんな２人のやりとりをただ隣で見ていた。

なんだか頭が痛い。
久しぶりにシャンパンを飲んだせいかもしれない。

「Aがせっかく来てくれたのに、なんで不機嫌なわけ？」

私の名前を出したヨンベさんに、

「ヨンベが勝手にAを呼んだくせに
なんで俺が怒られなきゃなんないの？」

ジヨンさんはヨンベさんを睨み、そう言い捨てた。

私のせいで、ヨンベさんが悪く言われるのは、
どうしても、嫌だった。

アフターパーティーに誘ってくれた日から、
今日までのヨンベさんの優しい顔を鮮明に覚えているから。

「やめてください。
ヨンベさんは悪くないです。」

ジヨンさんを見つめて、そう言った。

ジヨンさんは私を不機嫌そうな顔で見つめ返した。

睨むような鋭い視線に耐えられなくなりそうだけど、
どこかに悲しさや寂しさを感じて、私は目が離せなかった。

「…で？用はそれだけ？
２人でパーティー楽しんで。」

「…私は、もう帰ります。
それで挨拶に来たので…」

ジヨンさんが、私にここにいて欲しくないと
思ってることは嫌でも伝わった。

今日のジヨンさんは、
やっぱり私の知っているジヨンさんとは違った。

まるで、自由な野良犬のようだった。
少しでも触れたら、噛まれてしまいそうだった。

その束の間の自由を邪魔されて、
不服に思い、機嫌が悪いようだった。