Good to You 2nd (ページ16)

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いつもと同じ夜。ページ16

「ねえ、ジヨン！何飲む？」

アフターパーティーの会場。

２階の個室からミンヒに連れ出されて来た先は、
バーカウンター。

一通り飲み終えて、個室に戻ったのに
またここに連れ戻された。

テソンとタッピョンに呆れた顔をされながらも、
俺はミンヒに甘いのか、結局ここに逆戻り。

俺の腕を強く掴みながら、酒を頼むミンヒ。

腕、痛いんだけど。

既に酒が入った頭は少しだけクラクラする。

昨日の公演の後に倒れて、病院で点滴を打ったら、
だいぶ気分は良くなった。

本調子に戻ったわけじゃないけど、
今日の公演は、余裕を持ってやり遂げることができた。

それでも、慢性的な疲労と公演の疲労が
ダブルで押し寄せてきてる感じがする。

俺たちの公演は来なかったくせに、
アフターパーティーにだけ、やって来たミンヒ。

そして暇を見つけては、俺を誘って酒を飲む。

楽しく騒げる機会だと思ったのだろうか。

なんか、少しだけ、イライラする。

「強いの、ちょうだい。」

小さなグラスで出されたそれを、グッと一口で飲み切った。

空になった俺のグラスを見つめて、
満足そうに笑顔を見せるミンヒ。

「楽しいね？」

「…ん。」

酒で濡れた口元を拭いながら、そう返事をした。

酒が入ると、少し疲労感が薄れたような気がする。

時間が進むに連れて、会場はどんどん混み合ってきた。

ミンヒに腕を引かれて、DJブースまで移動する。
音楽が最も大きく響くエリア。

そんな中でも色んな人が、挨拶や公演の感想を話してくれて、
ほろ酔いの頭で、うんうんって頷いて、お礼を言った。

顔見知りのDJや仕事仲間と、音楽に身を委ねる。

まるでミンヒと過ごす、いつものClubのようで、
アフターパーティーってことを忘れそうになる。