Good to You 2nd (ページ14)

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ステージの上。ページ14

アフターパーティーの会場は、
ソウルの中心にある高級なClubだった。

ヨンベさんに貰ったゴールドのチケットを
ドアマンに見せると、丁寧に案内をしてくれた。

もうパーティーは始まっていた。

薄暗いフロアをブルーの照明が照らしてる。

人はそれなりに多くて、
中には、テレビで見たことがある人も沢山いた。

さすが、BIGBANGだなあ

そんなことを考えながら、
ぐるっとフロアをゆっくり見回した。

手前にバーカウンター、奥にはDJブースがあって、
そこを見下ろす形で２階のフロアには個室があるようだ。

まずはヨンベさんに連絡しなきゃ。

そう思って、ヨンベさんに電話をかけた。

～♪♪

『もしもし、A？』

携帯の向こうから聞こえるヨンベさんの声。

「こんばんは、いま会場着きました。」

『どのへん？』

「入り口の近くにいます。
…どこに向かったらいいですか？」

広いフロアを眺めながら、そう尋ねる。

『そこで待ってて。今、降りるから。』

降りる？ってことは、
ヨンベさんはあの２階の個室にいるのだろうか。

ヨンベさんに短い返事をして、
大人しく、入り口の隅で待つことにした。

「見つけた。」

「Aちゃん！」

現れたのは、フォーマルな格好をしたヨンベさんとスンちゃん。

フロアの端っこに、１人で立っていた私に
主役の２人が声をかけるから、周りの視線を痛いほど感じる。

「…ヨンベさん、スンちゃん。
今日は招待していただいて、ありがとうございます。」

２人に頭を下げて、顔を上げると、

「Aちゃん…綺麗！！」

スンちゃんが私をまじまじと見つめ、そう言った。

「来てくれて、ありがとう。
…やっぱり似合うね、そのワンピース。可愛い。」

ヨンベさんも眉を下げて微笑みながら、
ショッピングに出掛けた日と同じようにそう言った。

褒められると、お世辞でも嬉しいものだ。

しかも、この２人からなんて。

「ありがとうございます…
こんな素敵な服、普段着ないので慣れなくって。」

なんだか恥ずかしくて、
何かを誤魔化すように、左手で右の腕を摩った。

「本当に似合ってるよ。」

「ジヨンヒョン、びっくりするでしょうね(笑)
早く会って、見せてあげなくちゃ。」

歩き出した２人に合わせて、私も足を進めた。