Good to You 2nd (ページ13)

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ステージの上。ページ13

「オンニ、本当にごめんね。」

「なに言ってんの！大丈夫！
早く着替えておいでよ。」

結局、オンニ１人を食堂に残して、
アフターパーティーに向かわなきゃならなくなった。

アルバイトはオンニが面接をして、１人は決まったものの、
働き始めるところまで及ばなかった。

会場まで食堂から向かう方が近いから、ギリギリまで、
いつも通り働いて、向かうことにしたのだ。

食堂のキッチン奥、狭いバックヤードで着替えをする。

タプさんは、ワンピースだけじゃなくて、
それに合うヒールとバッグもプレゼントしてくれた。

「オンニ、本当にごめん…」

着替えを済ませて、食堂を出る前に
オンニがいるキッチンに顔を出す。

「わ！可愛い！！」

ごめんなさいって私が言い切る前に
着替えた私を見て、そう反応するオンニ。

「ヨンベさんとタプさんが選んでくれたんです。」

「これはすごい。A、本当に綺麗よ。」

調理をしていた手を止めて、私を上から下まで、
ましてや、後ろまでぐるっと見るオンニ。

「ありがとう(笑)
お店任せちゃって、本当にごめんね？」

「いーの、いーの！
お客さんもいつも通りで、
すごく忙しくなることもないと思うし、
お店のことは、気にせずに楽しんでおいで。」

「ありがとう。」

「キッチンにいたら汚れちゃうから、
ほら、さっさと行って？(笑)」

オンニはそう言って、私の背中を押す。

「本当にありがとう、行ってきます！」

キッチンの奥から手を振るオンニに頭を下げて、食堂を出た。