最高の２人。 ページ44
誘われて、断って、
調子に乗るなと言われ…
話してても思う、本当に散々だったって。
一通り話し終えた私に、
「よく出来ました。」
ジヨンは満足げに微笑んで、
まるで子どもにするように、私の頭を撫でる。
ジヨンにそんなんされたら、
さっきの事なんて、もうどうでもいいやってなる。
ジヨンの手から、優しさが移って、
私の尖った心まで、柔らかく、穏やかにする。
ジンバックが２つ、
ジヨンと私の前に届いて２人で乾杯をした。
ジヨンがまだ暑そうにTシャツの襟をパタパタするから
ジヨンの整った横顔とその額に浮かぶ汗を
ハンカチで拭ってあげた。
「ん、ありがと。」
大人しく拭かれてるジヨンがかわいい。
サングラスの奥で揺れる瞳を見つめる。
「ジヨンくんと付き合ってから、
マジでAが良い彼女になってんの気持ち悪い。」
カウンターの中から、チャチャを入れるユウタ。
「失礼でしょ。」
ユウタに反論しつつ、
ジヨンの首元のタトゥーの上にもハンカチを当てる。
「良いどころか、
最高の彼女ですよ、Aは。」
ジヨンが濁りの無い笑顔でハッキリそう言うから、
こっちが恥ずかしくなる。
あー、参った、参った！なんて、
オーバーな表情で、降伏したユウタは、
他の客のところへと離れていった。
「なんであんなこと言うの(笑)」
「本当のこと言ったんだけど。
自慢したら、まずかった？」
ジヨンは得意げに笑って、
私の頬にかかる髪を耳にかけた。
絶対に楽しんでる。
じゃなきゃ、最高なんて言葉出てこないでしょ？
「最高な彼女で、ジヨンは幸せだね？」
ジヨンの調子に合わせて、
嫌味っぽく、皮肉っぽく、そう言った私に
「幸せ、幸せ。」
ジヨンも負けじと、わざとらしく口角を無駄に上げ、
笑顔を作ってそう言うから、ジヨンの横腹を肘で突いた。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
