新たな一面。 ページ5
私が勇気を出してジヨンを部屋呼んで、
告白までしたのに、
「………へ？」
なんて、間抜けな返事。
ジヨンは俯いてた顔をやっと上げて私を見つめる。
不思議そうに眉をひそめるジヨンに
「…へって何？」
つい、私も釣られて眉をひそめた。
え？なに？
私、おかしいこと言ってる…？
「待って、もう一回言って。」
「…好きだって言ったの。」
もう一回だなんてジヨンが言うから、
なんだか、恥ずかしくなってくる。
「もう一回。」
「欲張りだね、ジヨンは。」
なんて、言って笑ってみたけど、
今までのことを思えば、ジヨンにちゃんと伝えるには、
しっかり時間をかけていかないとならないことは分かってた。
「言って。」
子どもみたいにそうお願いするジヨンがなんだか可愛くて、
「ジヨンが好き。」
恥ずかしさなんかより、愛おしさの方が勝ってしまった。
私の言葉にジヨンが私を抱きしめてくれた。
今までもそうしてくれてたように。
いつも、どんな時も、離さないでいてくれたジヨン。
私も同じ気持ちだから、ジヨンを抱き返した。
「…ジヨン？」
黙ったままのジヨンが心配になってその名前を呼んだ。
「なんでこんなに俺の心、振り回すの。」
「…嘘？振り回してなんかないよ。
ジヨンに言いたくて、呼んだの。」
「普通に振られるかと思ったんだけど。」
ジヨンが口にしたのは、そんな情けない言葉。
「なんでよ(笑)
振る相手をわざわざ部屋に呼んだりしないでしょ。」
好きだから、知って欲しいから、
こうして、普段は人を入れない部屋に招いた。
パブだとユウタとかいるし、騒がしいし。
ジヨンと２人きりがよくて、
なんて本音はジヨンには言わない。
「ね、今日帰らなくてもいい？」
腕を緩めたジヨンが私の目を見つめてそう尋ねる。
こういう時、いつになく色っぽい顔をするジヨン。
「え、泊まってくの？」
これは想定外だった。
ジヨンがうちに泊まるの？
「逆に、このまま帰れると思う？」
ジヨンがわざとらしく笑いながら、
首を傾けて、そう尋ねる。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
